フィリピン人のプライド?

こんな更新率の低いブログでも、結構沢山の方が見てくださり、コメントや問い合わせをしてくださいます。
本当に有難く、励みになっていますので、頑張ってこれからも大事に続けていきたいと思います。



さて先日、配達から帰ってきたうちのスタッフが青い顔をして「お金が足りません」と言ってきました。

配達スタッフ 「マム、お金が1000ペソ足りません・・・」

悟空妻 「えっ? ちゃんと計算したの?」

配達スタッフ 「はい、5回も計算しましたけど、やっぱり足りなくて・・・多分おつりでお客様に100ペソの代わりに間違えて1000ペソ渡しちゃったんじゃないかと・・・」

悟空妻 「それなら1000ペソじゃなくて、900ペソ足りなくなるはずでしょ。まぁ、私が計算してみるわ」


計算してみると、やはりスタッフの言う通り1000ペソ足りません。
と、そのとき一人のお客様から「私、今日1000ペソ払いそびれているんじゃないかしら?」という旨のテキストが入ってきました。なんて良心的なお客様なんでしょう!涙)


悟空妻 「やっぱり1000ペソ足りないね。心当たりはないの? 例えばこのお客様とかどうなの?(テキストをくれたお客様を指しながら)」

配達スタッフ 「いえ、間違いなくちゃんとお金を受け取りました。」

悟空妻 「本当に?ちゃんと確認した?」

配達スタッフ 「はい、ちゃんともらいました」

悟空妻 「実はこのお客様から、こういうテキストがきているんだけど?(先ほどのテキストを見せながら)」

配達スタッフ 「え、でも私は間違えなくちゃんと受け取りました。」

悟空妻 「(まだ言うか、と思いつつ)じゃあ、私はこのお客様に<うちのスタッフは間違えなくあなたからお金をきちんと頂いておりますので、1000ペソお支払頂く必要はございません>って、返信する? でもって、足りない1000ペソはあなたが払ってくれるの? そういうこと??」(*うちでは配達後にお金が合わなかった場合、そのスタッフの責任として、足りない分は全額スタッフに払ってもらっています。)

配達スタッフ 「・・・・・・・・・・・」

悟空妻 「今、お金が1000ペソ足りないよね? 私は1000ペソさえ手元にくれば、その1000ペソがお客様からこようが、あなたからこようが、それこそ天から降ってこようが、どうでもいいよ。ただ、1000ペソないと困る。」

配達スタッフ 「どうしたらいいか、わかりません・・・・」

悟空妻 「いや、私は一緒に行ってないんだから、きちんとお金を受け取ったかどうか、わかるのはあなたしかいないんだよ。だから、何てお客様に返信したらいいか、あなたが決めてくれる? <はい、1000ペソ足りないのでお支払頂けますでしょうか>と返信するか、<いいえ、きちんと頂いていますから、お支払頂かなくて結構です>と返信するか、どうする? 後者の場合は、あなたが1000ペソ払うんだよ?」

配達スタッフ 「(意を決したように)私が1000ペソ支払います」



ええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーー@@!!(驚)





1000ペソというのはこちらではおよそ数日分のお給料に当たり、決して安い金額ではありません。


悟空妻 「(大丈夫かいな、あまりの金額の大きさにショックで思考回路ストップしてるんちゃう?、と思いつつ)まぁ、落ち着きなさい。お金が今1000ペソ足りないよね? で、1000ペソ払いそびれているとおっしゃっているお客様がここにいる。ということは、十中八九、あなたがここでお金をきちんともらいそびれたんだろうよ。」

配達スタッフ 「・・・・・はい・・・・」

悟空妻 「私があなただったらね、お客様によくお礼を言って、1000ペソ貰ってくるよ。でもって次回からはどんなに急いでいようが、何だろうが、もらったお金をよーーーーーーーーーーーく確認するよ。」

配達スタッフ 「はい。」



・・・・何でしょうか、この頑固さは?? 

これがフィリピン人のプライド???

一度「きちんとお金を受け取りました」と言ってしまった手前、何としてもその言葉は取り消せないと?



何年たっても、日本人との違いに戸惑うこと多し!!!!!!!><