コロナが教えてくれたこと

なかなか終息しないコロナ、年内いっぱいは続きそうですね。

 

今の悟空妻の目下の悩みはチビお釈迦とチビ悟空の学校です。

フィリピンでは今年のスクールイヤーは全部オンラインになる、と。

そこまではまぁ仕方ないのかなとも思うのですが、「授業は1日1コマで40分間のみ」と。(驚愕) 

 

え、本気で言ってる???

 

何もやらないよりはマシだけど、そんなんじゃ学校ないのと同然じゃない?と思ってしまうのは悟空妻だけでしょうか?そんなことないよね(泣)

 

でももうずっとこっちでやっていくと決めている私たちにとって、日本に帰国するという選択肢はないですし、子供たちだけ日本にという選択肢もない・・・というか、そんなの悟空妻が耐えられない(落涙) 

チビお釈迦とチビ悟空の顔を毎日見られないなんて考えるだけで・・・OTZ

だったら一年くらい勉強遅れてもいいよ!!

もっと大事なものが他にあるさ!!!!

 

 

というわけでこのコロナ、様々な試練を与えてくれていますが、その反面すごく大事なことが見えてきたような気も悟空妻はしています。

 

実はこの事業を始めるとき、「フィリピンで酪農をする」なんて突拍子もないことを考えるのは私たちくらいだよなぁと、ちょっぴり恥ずかしい気もしていたのです。

色んな人から「絶対失敗する」とか言われていたこともあり、自分でもどこかで「失敗したら恥ずかしい」という気持ちもあって、あまり日本にいる友人たちにも言えませんでした。言ったのは、始めてから数年後の事業がだいぶ落ち着いてきてからでした。

 

その後もなかなか思ったように事業を拡大することができず、もどかしい思いをしていました。

いつまでこんな小規模のままやっているんだろう? 

「牛は何頭いるんですか?」と聞かれるたびにちょっと答えるのが恥ずかしかったり、もっと大手と取引がしたいと欲をかいて焦ってみたりしていたのです。

 

 

 

そんな中で、コロナの影響によるマニラの閉鎖が起こりました。

当社のお客様のほとんどはマニラにいらっしゃいます。

配達ができなくなるかもしれない、もしかしたら閉鎖中は全く収入がなくなるかもしれないー。

 

うちは生き延びられるんだろうか?

 

 

そう考えたら、夜も眠れなかったのを覚えています(でも気がついたら朝だったので、きっと寝落ちしていたのだと思いますが。笑)。

 

閉鎖から数日が経ち、「食料品の配達は問題なく行える」ということがわかってきました。

傾向として、うちの乳製品は飲食店などで使うには価格が高すぎることやそのような場所ではあまり売れない(カフェやレストランで販売してもらってもあまり売り上げが伸びなかったのです)ということもあり、もともと飲食店さんとはあまり取引がありませんでした。

メインは五つ星ホテルにアイスクリームをおろしているアイスクリーム屋さんと各食材店さん、個人宅への宅配でした。

 

お釈迦夫と話し合い、開いている食材店さんと個人宅への宅配から再開することに。

 

するとこの個人宅への宅配がこのような時期には非常に需要が高く、驚異的な伸びをみせたのです。このおかげで売り上げがおちるどころかグングン上がり、無事にこの危機を乗り越えることができました。そして、お客様にもすごく喜んで頂けました。

 

 

 

このことを目の当たりにしたときに、今までやってきたことは決して間違っていなかったと、今までやってきたことの積み重ねが今に繋がっているのだと実感しました。

そしてこのような状況の中でもうちの従業員の誰一人も解雇することなく、その生活を守ることができたことは自分の中でもすごく大きな自信につながりました。

 

 

自分はやりたいことを生業にして、お客様にもこんなに必要とされて喜んでもらえて、こんなに幸せなことはない、と。

事業規模の大小なんてどうでもいいじゃないか、もっと自分達がやっていることに誇りや自信を持ってもいいんじゃないだろうかと、そんなふうに思えるようになったのです。

そしてやっぱり自分たちにはこれしかないと、これからもずっとここフィリピンで酪農を続けていくんだと改めて思ったのです。

 

 

こんなに大事なことに気づけたことに、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

 

だからコロナよ、もうそろそろ退散していいですよ!><;