あきらめない力

チビお釈迦も1歳になり、ヨチヨチと色々なところを歩き回るようになりました。頻繁に牛舎に連れて行き、「モ〜モ〜さんだよ^^」と教えていますが、まだなかなか上手く言えません。「メェメェ〜?(惜しい!)」「ヌゥヌゥ〜?(←笑)」と、こんな感じ(笑)

こんな片田舎に住んでいるため、悟空妻には近所にママ友と呼べる存在がいません。子育ての悩みを打ち明けられるようなママ友→ゼロ。
こう書くとちょっと寂しい気もしますが、生憎と子育てに悩んでいる暇などないくらいに日々色々なことが起こります。



先日はなんと、自家育成牛の1頭が立てなくなってしまうという事件が起こりました。

最初は、軽くびっこひいている程度でした。おそらく牛舎内で他の牛にぶつかられたりして、変な転び方をしたのでしょう。この時点で数回痛み止め等を投与しましたが全く効き目がなく、2〜3日後にはすっかり立てなくなってしまいました。


経済動物である牛にとって、立てなくなるということはその時点で死を意味します。


ここまで育ててきたのに・・・・



お釈迦夫「ちょっと無理やりにでも立たせて、様子をみてみよう」

しかし、育成牛とはいえ体重はおよそ100kg以上。人力ではどうにもならず、チェーンブロック↓↓を借りてきて、それで吊し上げて立たせました。

最初数日は全く足腰に力が入らない様子でしたが、毎日1回立たせているうちに、次第に立たせたときに跳ねたりするようになってきました。「これは見込みがあるかもしれない」ということで、あきらめずにチェーンブロックを使いながらリハビリ?を続けることに。


10日程経った頃、立たせた後にヨロヨロと何歩か歩くようになり、その数日後にはチェーンブロックを使わなくても、お釈迦夫が近づくと自力で立ち上がるようになりました!


そしてここ1週間ほどは、もう何もしなくても自力で立ち上がり、しっかりした足取りで餌を食べにくるようになるまでに回復☆★☆↓↓(写真左側のやや大きめの牛が今回立てなくなってしまった育成牛。今やすっかり回復!)



立てなくなってしまったときには、もう駄目かとも思いましたが、そこであきらめなくて本当に良かったです。


最近、牛乳が思うように売れなくて凹むことも多かったのですが、私達はそれなりの夢と信念をもってこの事業を始めました。
だからやっぱりそう簡単に投げ出したり、あきらめたりはできないし、してはいけないのだと思います。
そして今回、この育成牛からもあきらめないことの大切さを、身を以て教わった気がしました。


ありがとう、ジャイ子 (今回立てなくなったのは、実はあのジャイアンの子供でした。だからジャイ子!笑)