損害賠償

突然ですが、うちの牧場の前には、柵をへだてて田んぼが広がっています。(←田舎丸出しですが。笑)
そこで隣近所のフィリピン農家さんがお米を作っているのですが、先日夜中に牛舎から抜け出したモ〜娘達が、柵が壊れているところから田んぼに侵入し、お米(といってもまだ実はつけておらず、青草状態)を食べてしまうという事件が発生しました。

モ〜娘達が抜け出した穴とつまみ食いした跡↓↓


従業員R「田んぼのオーナーが昨夜自分の家に来て、弁償して欲しいと言ってきました。」

悟空妻 「(うちに直接怒鳴り込んでくるのではなく、従業員の家に行くのねと思いつつ)で、いくらよこせと?」

従業員R「まだ聞いていないので、これから自分がオーナーと話してきます。で、今回のことは自分達従業員のミスでもあるので、言われた金額の半分は自分達従業員で出します。」

そう、実は夜の見回り&餌やり担当のスタッフが、牛舎の入り口をふさいでいる棒をきちんと固定していなかったためにモ〜娘達が外に出てしまったのです。

それはそうと、牧場マネージャーという地位を与えてから随分と責任感のある行動をするようになってきた従業員R。しかも上記のような殊勝な発言まででてくるようになり、思わず眼頭が熱くなった悟空妻。

悟空妻「ちょっと、こんな信じられないようなこと言ってるけど? 耳を疑っちゃうんだけど、どうする??(←日本語だからRにはわからない)」

お釈迦夫「まぁ、自分たちのミスでもあるんだし、半分ださせていいんじゃない。で、今後ももし従業員のミスでこういうことや機械の故障とかが起こったりしたら、こういう風に折半にするってことで。」


金額はどうせ日本人だからって高いこと言ってくるんだろうと思っていましたが、Rが「何とか交渉して最安値をとってきます」とここでも頑張り、何とか納得できる額に落ち着きました。
結局田んぼのオーナーとは全く顔を合わせぬまま(当然謝罪もしておらず)、お金と牛乳だけ渡して示談成立。


こちらはモ〜娘達も全員無事だったし、下手に大騒ぎされて面倒なことにもならずに済み、やれやれ・・・という感じでした。
日々本当に色々なことがありますが、今回は従業員Rの成長っぷりを見られただけでも良しとします!