従業員

牛を飼いはじめてからもうすぐ1ヶ月が経とうとしていますが、ついに今月から従業員を雇うことになりました!

やってきたのはR(28歳)というなかなかがっしりした体格の男性。
日本で言う商工会議所のような所から紹介してもらったので、履歴書はもちろんのこと、「犯罪歴はありません」という警察からの証明書まで持参してきました@@
商工会議所の人も「何か問題があったらすぐ連絡してください」と言ってくれたので、[ひとまず最初の6ヶ月は見習い期間で、正規雇用にするかどうかは6か月後にもう一度話し合う]ということで雇うことに。



従業員を雇うにあたって、製麺工場のオーナーからも色々とアドバイスされました。
1、 酒を飲むと次の日働かなくなるので注意すること。

2、 家族構成を十分把握しておくこと。(子供が2人しかいなくて奥さんも働いているとかならいいけれど、子供が4人で奥さんは専業主婦とかだと必ず給料を前借りさせてくれと言い出すから)

3、 従業員を住込みにするのはいいけれど、家族まで一緒に住まわせるのは絶対にダメ。(住込みにした場合、電気水道代は雇用主が持ち、従業員側は一切払わないため、家族まで連れてこられると負担が増えるばかりだから)


フムフム。


Rの家族構成は内縁の妻(主婦)と子供が2人。住込み希望。

「家族は一緒に住まわせられない」と最初にきつく言い渡し、彼の部屋を用意することに。といっても木や竹などの材料を用意してやって、彼に仕事の合間に作ってもらうわけなのですが。

どれくらいの広さのものを作ったらいいか、製麺工場のオーナーに相談したところ
「2M四方くらいで充分でしょ、彼が寝られればいいんだから。簡単に移動できるように床は竹がいいね」


・・・そんなタツムリじゃないんだから・・・@@;
でも、製麺工場のスタッフはみんな似たような感じの所に住んでいるので、あまり差をつけるわけにもいきません。 
部屋は2M四方・水は牛が飲んでいるのと同じ水を利用すること・電気は近いうちに牛舎からひっぱる、ということに。



さて、雇ったのはいいけれど肝心の仕事ぶりはというと・・・
牧場作業は初めてにも関わらずなかなか勘が良く、お釈迦夫の日本語の指示にもかなりの理解力を示して(おそらくほぼジェスチャーで理解していると思うけど)、しっかりアシスト☆ 1度注意したことはほぼ繰り返さないし、悟空妻の仕事も随分減って楽になりました♪ これで1日500円程度なら十分満足かな、という感じです。 



最初だからはりきっているだけかもしれないですし、ある日突然ぷっつり姿を消したりするかもしれませんが、このまま頑張って続けてくれたら、いずれ彼が「独立したい」と言ってきたときにはサポートしてあげたいね、と夫婦で話しています。


若い人材を育成し、フィリピンの酪農産業の発展に貢献すること―
これも私達が、ここフィリピンで酪農をやっている理由の一つなのだから。