アイデンティティ

「日本のテレビに出て、何か効果があるのかな?」なんて思っていましたが、このブログなどを通じて色々な方々からコンタクトを頂き、驚いています。

その中の一人で、「友人のフィリピン人が酪農を始めたので、色々とアドバイスしてほしい」という方がいらっしゃいました。

「とにかく一度、その牧場を見て欲しい」とのことだったので、一家揃って行ってきました。
そのフィリピン人の友人という方は、とても裕福な方で、始めたばかりとはいえうちの牧場とは比べ物にならないくらい大規模にやっていました(涙)今後さらに頭数を増やすということで、牛舎や搾乳室の建設工事が進められていました。現在は私達以外にも、色々な方を外部から招いてはアドバイスをもらっているようでした。


牧場内部や牛の管理等についてはここでは書きませんが、宿泊施設も完備しており、食事もきちんとでて、滞在中は不便を感じませんでした。さらに驚いたことに、その牧場はマニラから飛行機に乗り、さらに降り立った空港から車で3〜4時間かかる場所にあるのですが、帰りはオーナー所有の自家用ヘリ(!)で空港まで送ってくれました。



一家全員が生まれて初めてのヘリコプター搭乗☆

多分誰よりもウキウキしていた悟空妻、大喜びで乗り込みました。


☆★ヘリコプター☆★↓↓


ふわりと浮きあがる機体☆★☆


騒音でお釈迦夫と話すのも一苦労ですが、興奮冷めやらぬ状態なので全く苦ではありませんでした。



「すごいねー、チビお釈迦にチビ悟空、ちゃんと飛んでるよ〜!!」



ルンルンでヘリでの遊覧?を楽しんでいたのも束の間―。




な、なんだか気持ち悪くなってきた・・・・(-"-;;)




飛行機と違って機体が小さいため、よく揺れるのです。。。


この揺れが心地よかったのか、チビ悟空が早々に寝に入ったのは良かったのですが、空港に着くころにはお釈迦夫も悟空妻も軽くグロッキー状態に・・・(涙)




その後、マニラに戻り、フィリピン人の牧場オーナーと食事をしているときに、「うちの牧場のコンサルタントになってほしい」という話をされました。


もし日本でやっていたら、ただの酪農家だったであろう私達が、コンサルタント!@@;!!(驚)



「牧場経営なんてもう大変だから、コンサルタントでもやって食っていくのも悪くないな〜」
なんていう邪な考えが一瞬頭をよぎった悟空妻。





でも、こうやって自分達でやっているからこそ、多くの方が応援してくださっているということを忘れてはいけません。
また、ここフィリピンで酪農をやっているということは、私達夫婦の大事な大事なアイデンティティであり、だからやっぱりどんなに大変でも続けていくしかないのだと思います。



これをやめたら、私達は私達ではなくなってしまうのではないかな、と。



改めて、そんな大切なことに気付かされた今回の旅でした。