この国に無いものをつくる

うちの牛乳は今のところ、生産・加工・流通の全てをほぼ夫婦二人でやっています。

お釈迦夫(と従業員R&時々悟空妻)が牛の世話をして、搾った牛乳を夫婦二人で殺菌・ボトル詰め、または他の乳製品に加工→できた製品を悟空妻が配達しに行く、といった感じです。


製品は主に低温殺菌のノンホモジナイズ乳と、カッテージチーズ。
このカッテージチーズ、実はただのカッテージチーズではないんです。
最初は普通のカッテージチーズを作ってみたのですが、チーズっていうわりにはちょっと味気がない・・・(まぁカッテージチーズってそういうものなのですが。。)


でも自他共に認める飲んベェの悟空妻。
何とか少しでもこのチーズを味気のあるものにして、お酒と一緒に楽しみたい!(←コレしか頭になかった。)

というわけで、この情熱に突き動かされるように試行錯誤を繰り返し、ようやく少しはお酒と一緒に楽しめるかな♪と思えるチーズができたわけです。
「カッテージチーズ」と銘打って出していますが、普通のカッテージチーズを知っている人からしたら「これ、本当にカッテージチーズ?!」という感じだと思います。(「おつまみカッテージチーズ」とかに製品名を変えようかしら?笑)



ともあれ、今はこの2つを細々と販売しています。
というのも、「うちの製品には、うちの牧場で搾られた牛乳しか使用しない」というこだわりがあるので、大量生産はできないのです。 毎日搾れた牛乳分だけ、製品ができます。


よく「どこで買えるんですか?」と聞かれるのですが、最初は1〜2件しかなかった配達先も少しずつ増えてきて、今のところ製品を置かせて頂いているお店は計4件になりました。


その中の1件に「ハッピークリームパフ」さんという、シュークリーム屋さんがあります。
このお店は、この暑い国フィリピンで洋生菓子を作って広めることを目的に日本人の方が始められたお店で、マニラではかなり有名なお菓子屋さんです。
店内は清潔感が漂い、入った瞬間にお菓子の甘くてとっても良いにおいがします。
(↑この時点で毎回悟空妻は垂涎状態。)


始めたばかりなので、私達の製品の知名度はまだまだ低いです。(というか無いに等しい・・・泣) 
ハッピークリームパフさんのような超有名店に売り込みに行くのはと〜〜〜〜〜〜〜っても気が引けたのですが(←何も敷居はないのに敷居が高い気がして、思わずお店の入口をまたぐように入ってしまいました。笑)、[シュークリームと牛乳]という相性の良さもさることながら、この暑い国で傷みやすい生ものを扱っている・この国に無いものを作っているという共通点から、店主さんとの会話が弾みに弾みました♪ (店主さんもとってもお優しい方☆)


「どうぞ」と出されたシュークリームを、待ってました☆とばかりに残さずたいらげた悟空妻。 商談もまとまり満腹感と満足感に包まれながら、まさにハッピークリームパフ♪な気分で家路に着いたのでした♪♪




この国に無いものを作るということはやはり色々大変なこともありますが、それができたときの楽しみ、そしてそれを受け入れてもらえたときの喜びはまた格別だと思います。

それを目指して、これからも一歩一歩頑張っていきます!!