2014年 幕開け

皆様、あけましておめでとうございます♪(ってもう、半月が経ってしまっていますが^^;)
ブログ更新率の悪さはあまり変わらないかと思いますが、今年もどうぞよろしくお願い致します!笑)



さて、新年早々、当社では従業員と経営陣(私達夫婦)の間で一悶着がありました。
やはり根本的な文化や考え方の違いがどうしてもあるので、なかなか一筋縄ではいきませんね。 どんなことだったかといいますと・・・


とにかく従業員の遅刻や急な病欠(本当に病欠か?!)が多いフィリピン。
そこで当社では、毎回の給料時に合わせて「一度も遅刻したり、急に休んだりすることがなかったら〇ペソあげる」という[No late, No lazy手当]というのを出していました。日本じゃこんな手当はありえないですが、人件費も安いし、こんな手当を少し出すくらいで遅刻とかがなくなる(もしくは少なくなる)ならいいだろうということでやっていたのです。まぁ、こんな手当だしても、月に1〜2回くらいは誰か遅刻したりするのがフィリピンですが(苦笑)


そして今年から、お釈迦夫の意向で、この手当の中に「ゴミ拾いをする」ことも含めることにしたところ、従業員から大反発が起こったのです。

理由は、このブログにも書いてある通り、私達は製麺工場をやっている土地の一部を借りて牧場をやっているのですが、「どうして製麺工場のスタッフが落としたゴミまで自分たちが拾わなきゃならないのか」というもの。

私達としては「ゴミを誰が落としたとかは問題ではない。自分たちが使っている土地を綺麗に保とうという気持ちをもってほしい」ということで、このように決めたわけですが、何と「それなら手当はいらないから、ゴミ拾いはしない」という従業員が続出・・・!


これに激怒したお釈迦夫。
特にその怒りは、最初からずっと働いてくれており、今年から牧場マネージャーという地位に昇格させたR(←なんと彼までやらないと言い出した)に向けられました。

お釈迦夫 「人件費安いくせに、みんな簡単に手当いらないとか言うなよな。特にRはマネージャーなのに、あの態度はどういうことだ!」

ということで、呼び出し→お釈迦夫からお説教の刑に処されることに。(もちろん通訳は悟空妻)


お釈迦夫 「R、俺達は君にマネージャーになってほしいと言った。で、マネージャーというのは、会社がこうしたいと言ったら(経営陣は私達なので、私達がこうするといったらそれはそのまま会社の決定となる)、他の従業員が反発しても説得してやらせたり、どうしてもできないというならなぜできないのか、どうしたらできるようになるのかを考えて、その方法を提案してくるのがマネージャーの仕事じゃないのか?」

R 「・・・(素直にこっくりと頷く)」

お釈迦夫 「今回みたいに、会社がこうしたいと言っているのに、従業員がみんな反発してやらないと言ったら、会社は回っていかないだろう? ここで質問だけど、こっちは手当まで出してこの仕事をやってくれと言っている。でも手当いらないからやりませんと言われた場合、それでもどうしてもその仕事をやってほしいとしたら、どうすればいいと思う?」

R 「・・・・・・・」

お釈迦夫 「どうしてもその仕事をしてもらうためには、どういう方法がある?」

R 「・・・・・・・(石膏のように固まっている)」

悟空妻 「R? お釈迦夫が聞いていることの意味はわかるよね?」

R 「はい」

お釈迦夫 「手当をだすと言っても、手当はいらないからやりませんと言われたら、それならやらないならペナルティだって言うしかなくなるんじゃないか、こっちは」

R 「え、ペナルティですか?」

お釈迦夫 「他に何か良い解決策があるか? ないならそうするしかないじゃないか、どうしてもその仕事をしてほしいとしたら」

R 「え、どんなペナルティですか?(←ペナルティという言葉にあきらかにビビッている)」

お釈迦夫 「それはまだ考えていないし、俺達はペナルティっていうのは好きじゃないからやりたくないけれど、他に打開策がないならそうするしかないと思わないか?」

R 「・・・・・(なが〜い沈黙の後)手当制度に戻してください。他のスタッフは俺が説得しますから」


よし、よくぞ言ったということで、最後にお釈迦夫から念押しのお言葉が。


お釈迦夫 「俺達はペナルティ制度にしようと思えばできるんだよ。でもフィリピンは人件費が安いし、そんなことするくらいなら、これをやってくれたら手当をあげるっていう形にしてみんなの給料を少しでも増やしてあげたいと思っているから、手当制度にしているんだ。それを頭に入れながら、働いてほしい。簡単に手当いらないからその仕事はやらないとか言うんじゃない、しかもやりもしないうちから。」

R 「はい。すみませんでした。」


ということで、一件落着。



手当いらないからやりません、と大半の従業員にそっぽを向かれたときにはどうなることかと思いましたが、お釈迦夫の執念の説得が功を奏し、新しい[No late, No lazy手当]が動き出すことになりました。


さぁ、果たしてゴミはきれいになくなるのか!!??!!




波乱の幕開けとなった2014年ですが、今年も夫婦二人三脚で、力を合わせて頑張っていきたいと思います!!!!!! (あ、チビお釈迦も加わって、パワー倍増か♪^^)