発情がこない・・・

↑↑これが最近の悟空妻の目下の悩みです。


当たり前の話ですが、乳牛というのは子牛を産んで初めて乳を出します。
人間と同じで、大きくなったからと言って自動的に乳を出すわけではありません。


・・・ということはきちんと種付けをして、妊娠させなければなりません。
種付けをするには、それなりに適期というものがあります。いつやってもOKというわけではないのです。本当に人間と同じで、きちんと排卵日にあたるときに種を付けてやらなければ(人工授精しなければ)妊娠しないのです。
ちなみに、牛の排卵日は基本的に21日周期です。



この排卵が起こる際、健康な牛は発情行動を示します。
「私、今発情してるわよ〜!もうすぐ排卵するわよ〜!種付けてーーー!!」と言わんばかりに、他の牛に乗駕したりされたりするのです。妊娠しない限り、およそ21日ごとにこの行動を示します。↓↓


これを業界用語では「発情している」「発情がきた」と言います。


牛の妊娠期間は約280〜285日。
目標は1年1産。(←つまり「毎年子牛を産んでもらう」ことになる)
 
ということは、365日−285日=80日
つまり分娩してから80日以内に次の妊娠をしてくれないと、この目標が達成できないのです。 
日本の乳牛は栄養価の高い餌を食べていて、沢山乳を出すので少々この目標をオーバーしてもOKというか、仕方ないかという感じなのですが、こちらの牛は乳量が少ないので早く妊娠させて次の分娩をさせないと乳量が減る一方になってしまいます。



というわけで、早く種を付けようと発情がくるのを今か今かと待っている悟空妻。
(種付けは以前、日本の大型牧場で専属の人工授精師として働いていた悟空妻の担当です。)
一番最初に分娩した牛は、分娩日からもう50日経ちます。



イムリミットはあと一か月・・・焦りがちな今日この頃です!><