草との戦い
というわけで現在、牛舎建設と土地改良を同時進行で進めている私達。
牛舎建設はほぼ大工さんたちに任せていますが、土地改良は自分たちでやっています。
実はここで借りた土地はもともとオーナー所有の製麺工場で働く従業員たちが、芋やちょっとした野菜などを作って日々の生活の糧としていた場所(そんな場所を奪ってしまったのですが・・・)。そんなわけで、芋のつるや雑草がこれでもかというほど生い茂っています。
まずはそれらを取り除いて綺麗にしてから土地をならし、牧草の種を植えて放牧地にするのが私達の目的。
こうして草との戦いが始まりました−。
作業は予想以上に難航。
まず、従業員たちがおそらく水もやらずに作物を育てていたため、地面は土ではなく「砂」状態。抜こうとして芋のつるや草を引っ張るとものすごい砂埃が舞います*o*
さらに草刈りなどほとんどしていなかったのでしょう、前年の草が下草として枯れ残っていて取り除くのも一苦労。
さらに、それらに加えて「暑さ」も。 特に今は乾期で、一年中で一番熱い時期なのです。
これは夫婦二人だけではキツイと、早々に判断した悟空妻(←普段は優柔不断だが、こういう時の決断だけはすばやい)。 ここのオーナーに相談して、従業員を一人貸してもらうことにしました。
オーナー「こっちの仕事(製麺工場)は午後3時位で終わるから、それからだったら彼を使っていいよ」
悟空妻「有難うございます。ちなみに彼にはいくら払えばいいですかね?」
オーナー「あぁ、彼には時給50円ってことで話しておいたから」
悟空妻「わかりました」
・・・ごごごご、ごじゅうえん?!@@;
フィリピンでビジネスをしている人で、利点として人件費の安さを挙げない人はいないでしょう。日本でいえば時給にも満たないくらいの金額で一日働いてもらえるのですから。
こうして「彼」こと、一人のおじさん(Jさん・55歳)が助っ人として私達の作業に加わることになりました。
時給50円で一体どこまで働いてくれるのかしら?? 歳もとっていそうだし。。
そんな悟空妻の一抹の疑問や不安を吹き飛ばすようにJさんはものすごい速さで草を刈っては集め(←燃やすため)、刈っては集めていきます@@!!
右手に鎌・左手に草を集めるための棒切れを携え、果敢に草に立ち向かってゆく後ろ姿はとても55歳とは思えません。
一人で私達二人分くらいの仕事を悠にこなすJさん。 初日のたった数時間で、私達の草との戦いにとってなくてはならない重要な戦力となりました。
そして、一週間ほどJさんと仕事をすると、最初は果てなき戦いのように思えたこの草との戦いも終わりが見えてきました。
もう少し綺麗にしたら、小さいブルドーザーをかりてきて土地をならし、牧草を植えます。
今日もJさんと三人で力を合わせて頑張ります!!!