歪な1ヘクタール?

土地を探し始めて約1か月半―初めてお釈迦夫と悟空妻の意見が一致する場所が見つかりました☆

マニラから北に約30〜40分程度と、距離的にも今までで最も近い場所♪


知人の紹介で、そこの地元のロータリークラブの会長に私達が酪農をやりたいと思っていることや2人共それなりの経験があることなどを話すと「将来的にうちのロータリークラブと手を組んで事業を大きくしたり、他にも何かできることがあるかもしれない」と、とても興味を持って話を聞いてくれました。

そして・・・

会長「(それだけ経験があるなら)ここからもう1時間くらい行ったところに私の土地が20ヘクタールあるんだけど、そこで良ければ20ヘクタール・月2万円でいい。電気はないけどね」

悟空妻「いや、電気は必要です!」

会長「なぜだ?電気なんか要らないだろう。君達、新婚なんだから

悟空妻「いやいやいや(笑)私達はマニラからできるだけ近いところがいいですし、それに20ヘクタールも要らないんです。最初は5頭位から始めるつもりなんで」


おもむろに紙とペンを取り出し、最初にどんな設備が必要かなどを聞いて書き始める会長。 
そして・・・

会長「これなら最初は1ヘクタールでもいいじゃないか。実はこの近くにも10ヘクタール、私の土地があるんだけれどそこには鶏をさばく施設が建っていて、その施設の周りで米も作っている。その土地の端っこにこんな形で(四角ではない、いびつなZ字形みたいな形を描きながら)1ヘクタール余っている。そこでどうだろう?」

2人「う〜ん・・・1ヘクタールじゃちょっと狭いような・・・」

会長「2ヘクタールくらい欲しいのか。わかった、探そう。でも今日のところはとりあえずその1ヘクタールを見るだけ見て行ってごらん」

ロータリークラブの事務所スタッフに、ここの地元で2ヘクタールくらいの土地を探すように命じつつも、こう言って半ば強引にその歪な1ヘクタールへと案内されました。


何とか自分の手の届く範囲内でやらせたいという会長の並々ならぬ思いを肌で感じつつ、その場所に行くと敷地内に入るまでに2箇所も警備員が立つゲートがあり、かなり厳重なセキュリティ。鶏をさばく施設もISOやHACCPの承認済という看板が掲げてある、大きくて清潔感のある建物。(実はここに来る途中で通った道沿いに会長の家が建っていたのですが、そこはプール付の大豪邸で度肝を抜かれた私達―ここの敷地内を見て、さらに度肝を抜かれたのでした。笑)


「あそこがその1ヘクタールだよ」と見せられた場所は本当に使われてなくて放置されていたという感じで、囲いのフェンスも草で見えないほど。

・・・でも、ありなんじゃん。

形がいびつだからかもしれませんが、1ヘクタール以上ありそうな土地。さらにすぐ隣にこれまた使われていない(以前魚の養殖をやっていたらしい)小さな建物や設備があり、綺麗に掃除してちょっと改造すればヨーグルトなどを作る加工場や餌置き場としても使えそうです☆ 「ここも使っていいですか?」と聞くと「もちろん」と二つ返事♪


セキュリティも万全で牛が盗まれる心配もなさそうだし、近くには小奇麗な住宅街も立ち並び住む場所にも困らなそう。(←住宅街の近くで牛なんか飼って苦情がこないのか聞くと「ノープロブレム!!」。やっぱいいです、この国は。笑) 地元のロータリークラブを挙げて協力してくれそうなところも心強いです。

他にも肉牛農家がやめるから居抜きでやらないかという話や、標高も高く涼しい場所でレンタル代もそんなに高くない土地の話などがきており、少しずつ良い風が吹いてきています。

色々見て、よく考えて、最終決断を下したいと思います。