大きな食い違い
先日、マニラから2時間程のところにある物件を見に行ったときのこと。
以前肉牛を飼っていた所ということで、ひととおりのものが揃っていました。
(フィリピンにしては)結構しっかりした牛舎が建っていて、水もちゃんと穴が掘ってあってくみ上げられるようになっています。牛さえ用意すれば、今日からでも始められそうな状態☆
紹介してくれた人は「オーナーはマニラにいるんだけどとっても優しい人で、貴方達からの連絡を待っているから直接話して値段を決めるといいわ」−間に入ってお金を取ろうとしないなんて、なんて良い人なんだ♪♪
話が進むときは一気に進むフィリピン☆(そのかわり進まないときは本当に進まないけど。)早速その場でオーナーに電話を入れました。
悟空妻「あ、私○○(本名)と申します。今貴方の牧場にいるんですけど」
オーナー「やあ!あなたは日本人なんですって?ご主人も日本人なんですか??」
悟空妻「ええ、そうです。私達、酪農をしたいと思っていてそのための場所を探しているんです」
オーナー「そう。それで僕の牧場はどうです?!気に入ってくれました??」
悟空妻「えぇ、それはもう♪」
オーナー「私はアラバン(金持ちが多く住む高級住宅地)にいるんですけれど、良かったら今日にでも会って話しませんか?!」オーナーはかなり乗り気の様子☆
今日からでも使えそうとはいえ、牛舎はずっと使っておらず遊ばせているような状態−きっと安く貸してくれるに違いない!! 探し始めて1か月足らずでこんな好物件にめぐりあえるなんて!!! お釈迦夫と悟空妻は手を取り合って互いの幸運を喜び合いました。
待ち合わせ場所はオーナーの指定で、スターバックス−いかにも金持ちっぽい人たちが余暇の時間を楽しんでいました。
短パンにTシャツ姿で現れた初老のオーナーは、自分が肉牛を飼っていた頃の話や今はもう使われていないその場所が周辺住民にどう使われているかなどについて話してくれました。
が、肝心のお値段についてはなかなか口を開こうとしません。それどころか、聞いても「決めるのは難しいな・・・」「わからないな」というばかり−これでは何のために会ったのかわかりません。
仕方なくこちらからある程度施設代を考慮したうえでの金額を提示すると・・・・・・・
「ふっ(失笑)、安すぎるよ」
それから口火を切ったように、「じゃあ例をあげよう」と言ってもっと狭いスペースを私達が提示した金額の倍くらいの金額で貸しているという話(本当かウソか知らないけど)をし始めました。
悟空妻「それって、年額ですよね?」
オーナー「月だよ。」
あまりにも食い違うお互いの価値観と金銭感覚に、しばし絶句・・・。
それ、ほとんど売値じゃないっすか。。
捨てる神あれば拾う神ありというけれど、私達を拾う神は一体いつ現れるのか?!?!?!T□T