何がそんなに楽しいかって?

前回ブログからの続きになります。

実は最近、当社では新たに牛肉とチーズの販売を始めました。

牛肉は、将来は乳肉複合経営を目指していることもあり、それに向けての第一歩というか、正直、練習みたいなつもりで始めました。
雄の子牛が生まれたので、「肉用牛として育ててみるかー!」みたいなノリだったと思います。。


でも途中から、1頭なんか育ててもコストがかかるばかりで、あまり元が取れないということに気づき・・・でもここまで育てておいて、途中で投げ出すのももったいないし、、という、何とも言えない浅はかな葛藤のもと、結局1年半ほど育てました(爆)


解体の結果→1.コストは非常にかかったが、結構肉付きは良く、柔らかかったので、飼育の方向性としては間違っていなかった、ということを確認。2.牛肉ってとても繊細なもので、ちょっとした扱い方一つで味や風味が全く違ってくる、ということを改めて痛感。3.実際に自分で解体してみて(日本ではありえませんが、こっちではやろうと思ったら業者を呼んだりして、自分で解体ができます)、今まで何となく耳にしていた部位が「ここだったのか!」ということを、しっかりと認識。


大きく言うと、以上3点の収穫がありました。何でも無駄なことはないのですね。
そして、このような学びの一つ一つが、悟空妻にとっては堪らなく面白いのです。(マニアックすぎてごめんなさい) そしてこれこそが、次はもっと良いものを作ってみせるぞ!という活力に繋がっていくのだと思います。




次にチーズですが、実は今まで、うちから牛乳を買ってチーズやヨーグルトを作り、サンデーマーケットで売っていたイタリア人の方がいらっしゃいました。

その人の作るチーズやヨーグルトは本当にとっても美味しくて、正直、悟空妻は感服していました。チーズやヨーグルトについて、悔しいけれど完全に負けたと思ったのです。
ところが、その人が急に今年で事業を辞めて、イタリアに帰ると言い出しました。
理由は「フィリピンで1年以上、事業を続けてきたが、思うようなパートナーに巡り合うことができなかったから」というものでした。気持ちは本当によく分かります。でも言ってしまえば、そんなこと期待するべきではないのです。特にこの国では(笑)

もし、彼が帰ってしまったら、もうあの美味しいチーズが食べられなくなる・・・。
これが、悟空妻が、彼からチーズ作りを学ぼうと思ったきっかけでした。(←結局、自分が食べたいだけ?)

そして、ここフィリピンで、日本人がイタリア人から、チーズ作りを教わるという、何とも奇妙な光景が実現されることになったのでした。


そのチーズ作りの最中に、本当に色々と彼からチーズについて教わりました。チーズに関しては、もはや悟空妻の一生の師と言っても過言ではないでしょう。

そして、実際自分で作ってみて、彼は「僕の作るチーズと変わらない味」と言ってくれましたが、悟空妻自身は、まだまだだなと思ったり、もっと美味しいものが作れるはずだと思うのです。


こういう探究心が自分の中に生まれてくることも、楽しいことだと思うのです。


沢山のことを学び(牛に関してばかりだけど)、そこから自分が納得でき、かつ多くの人に喜ばれる製品を作り上げていきたい。


楽しいことばかりではないと思いますが、今後もこの目標に向けて、一歩一歩、進んでいきたいと思います!!