泣きたくなった夜

昨夜、ここで酪農を始めて以来、初めて「マジで泣きたい・・・」と思った悟空妻です。 
だいぶ落ち着いてきたので、ブログネタとしてアップしておきたいと思います(笑)


昨日の朝の搾乳終了後のことです。

お釈迦夫「搾乳機のモーターが壊れたみたいで動かない。修理に出さないとダメだ」

急いでメーカーに連絡を取りました。

メーカー側「技術者のスケジュールが金曜日まで一杯で、土曜日だったら行けます」


今日、月曜日ですけど・・・?? 
搾乳機、毎日朝晩2回使うんですけど???


色々な方のブログにも書かれていますが、この国の業者は物を売った後のアフターケアが本当になっていません。


悟空妻「どうしても今日の夕方までには直して使いたいんです」

メーカー側「では私どもの工場まで持ってきて頂ければ、技術者がそこにいますので」


場所を聞くとマニラから40分程、北に行ったところでした。
ただのモーターだったら近くのお店でも直せるのでしょうが、搾乳機に付いていたモーターは真空ポンプと一体型になっているちょっと特殊な作りのものでした。

ちょうど配達日だったこともあり、お釈迦夫も「夕方までに何とかして来い」と葉っぱをかけるので仕方なくそこまで行くことに。


着いてモーターを見せて「直してくれ」と言ったところ、なんと、「この部分(モーター&真空ポンプ部分)はうちが作ったものじゃなく、中国製で替えの部品もない。直せる技術者もいないので、この一体型のタイプはモーターかバキュームのどちらかが壊れたらもう捨てるしかない。今までもいっぱいあった。」と、メーカーというか供給元?としては耳を疑いたくなるような事を言われました。


悟空妻「技術者がいるって言うから持ってきたんだけど?! ここ持ってきたら直せるって言われたから来たのに、今日の夕方使うのにどうすればいいわけ??!」

メーカー側「他の部分の替えはあるけど、この部分はうちの製品じゃないので替えがないんです。でもうちで作っているモーターと真空ポンプが分かれているタイプのならあるので、これを取り付けたらどうでしょう?簡単に取り付けられますし、替えの部品もちゃんとありますよ。」


もう罠にかかったような気分です。
搾乳機のローカルの供給元は私達が知る限り、この会社1社だけです。
日本から搾乳機を持ってくることも考えましたが、故障時に替えの部品が手に入りにくいかもしれないということでローカルのものを選んだのに・・・。


今日の夕方までに使えるようにするためには、この会社が勧めるものを買うより他ありません。値段を聞くと案の定高く、相当切れた悟空妻。
工場にいる技術者(←もはや技術者でも何でもない)では話にならないので上の人間と電話で話をすることに。

悟空妻「ここ持ってきたら直るって言われたから持ってきたのに、替えの部品もないし直すこともできないってどういうことですか??!」

上の人間「申し訳ありません。そのタイプのはなくて・・・」

悟空妻「いきなり別の部品買えなんて言われたってそんなお金持ってきてませんよ」

上の人間「小切手はないですか?」

悟空妻「今あるわけないでしょ、そんなもの。今日の夕方にはまた搾乳機使うんですけど?!」

上の人間「わかりました。では明日必ず入金してくださるなら、今製品をお渡しします」

こちらではかなり珍しいと思うのですが、一銭も払わないうちに製品を渡してくれました。(普通は「とりあえずいくらかでも払ってくれ」と言われるのですが)




かなり納得のいかないまま牧場に戻ってきましたが、とにかく搾乳機を使えるようにしないと搾乳ができないので早速取り付け作業開始。

・・・が、やはり穴の開いている部分が違って合わなかったり、足りない部品を近くのお店で買ってこなければいけなかったりと作業はかなり難航しました。
それでもなんとか技術者の言う通りに取り付けて、ようやく動くようになったみたいだと言うことでスイッチON。 この時点ですでに真夜中でした。


スイッチを入れるとすごい音でモーターが作動し始め、約2分後―

機械の一部が爆発しました(爆)


幸い誰も怪我しませんでしたが、驚きのあまり一同茫然。


何とか今日中に直そうと1日駈けずり回ったのに・・・もう途方にくれてしまいました。(←注)泣きたくなった瞬間



爆発の原因は「配線ミス」。(←言うとおりにやったのに!!!)

結局今朝近くの機械屋さんに持って行ってみてもらい、爆発した部分の部品を変えてもらって何とか動くようになりました。



覚悟はしていましたが、このメーカーの対応のお粗末さは想像以上でした。

この国の業者は本当にアテならないので、自己対策が必要だということをつくづく思い知らされた一日でした。